今月の一品

2017年4月

歌川広重 京都名所之内 清水 

歌川広重 京都名所之内 清水 
(うたがわひろしげ きょうとめいしょのうち きよみず)

横大判錦絵
天保5年(1834)頃

作品解説

「京都名所之内」は四季折々の京都名所の風景を描いた10枚揃いのシリーズです。このシリーズは『都名所図会(みやこめいしょずえ)』(版本、安永9年刊)や『都林泉名勝図会(みやこりんせんめいしょうずえ)』(版本、寛政11年刊)をもとに描かれていることが指摘されており、この作品も『都林泉名勝図会』のなかに類似する挿絵が見出せます。 見ごろを迎えた桜に囲まれる音羽山清水寺と、料亭からそれを眺める客たちの様子が対角線をなすようにして描かれています。

ポイント

清水寺を囲む桜の花には紅色のぼかし、空の中ほどには黄色のぼかしが使われています。淡く穏やかな色彩が、のどかな春の雰囲気を漂わせています。