今月の一品

2017年6月

色絵蕎麦花畑文皿

色絵蕎麦花畑文皿
(いろえそばはなばたけもんざら)

色絵蕎麦花畑文皿
17世紀後期~18世紀初期 田中丸コレクション
※2017年4月29日~6月25日まで
特別展示「―色絵磁器の最高峰―今右衛門の色鍋島」にて展示

作品解説

郷愁を誘う蕎麦畑の長閑な風景が描かれた、最盛期「色鍋島」の尺皿(口径が約30cmの丸皿)の傑作。ぼかしの入った青を背景に、白抜きの蕎麦の花、葉の緑と黄、茎の赤が色鮮やかに浮かんでいます。背面には染付で三ツ割の牡丹文が、また高台には七宝繋文が描かれています。

ポイント

「色鍋島」は、鍋島焼(ほかに染付〈藍鍋島〉や青磁などもある)のうち、最も華やかな精品で、将軍や大名といった貴顕への献上品や贈答品であったこと、高台を高くして規格(尺・七寸・五寸・三寸)を定めた皿が主流の食器であったこと、そして同時代性に着眼した和風の意匠を案出して中華風の表現性から脱したことを特徴とする色絵磁器です。

ポイント