今月の一品

2017年12月

忠臣蔵 七段目

忠臣蔵 七段目
(ちゅうしんぐら しちだんめ)

忠臣蔵 七段目
喜多川歌麿 きたがわうたまろ
大判錦絵
享和1~2年(1801~1802)頃

※2017年12月24日(日)まで普通展示「忠臣蔵」で展示中

作品解説

歌麿が仮名手本忠臣蔵を当世風俗に見立てて描いたシリーズのうちの一作品です。もとになっているのは全十一段のなかで最も華やかな七段目。京都祇園の一力茶屋で遊興にふける大星由良之助が顔世御前からの密書を読みはじめると…。二階からおかるが手鏡を使って、縁の下に隠れている斧九太夫は垂れ下がってきた巻紙を明りに透かして、密書を盗み読もうとします。舞台演出が美しく、何度も繰り返し演じられてきた名シーンです。由良之助とおかるは江戸風の男女に、そして九太夫はなんと、犬に置き換えられています。

ポイント

男は困ったような表情で巻紙を読んでいますが、一体何が書かれているのでしょうか。よく見てみると「一 百五十文 さしみ」「一 弐百文 まく(ぐ)ろ」「一 六十四文 あじ」といったように魚の値段が記されていて、魚屋からの請求書のようです。芝居の内容とのギャップが面白い作品です。

ポイント