今月の一品

2018年2月

桔梗乃絵錦皿

桔梗乃絵錦皿
(ききょうのえにしきさら)

荒川豊蔵
1957年
径24.9cm×24.4cm

※2018年5月27日(日)まで普通展示「華やぎのかたち ―染野夫妻コレクション」で展示中

作品解説

岐阜県・美濃の陶芸家・荒川豊藏(1894~1985)の色絵作品の逸品です。荒川豊蔵は、昭和の初め、桃山時代のやきものである志野の陶片を発見し、桃山陶の復興を目指した陶芸家として知られていますが、一方で若い頃画家を目指すほど絵が好きで、絵に対する思いの溢れた作品も多く作っています。この作品も豊蔵の絵心溢れる優品の一つで、角皿にのびやかに桔梗の花を描き、さらに金泥を施して、その場を飾り、心遊ばせる華やいだ作品に仕上げています。

ポイント

荒川豊藏と交流し、この色絵作品を収集した染野氏は、荒川の色絵作品からそのダイナミックな表現とともに、見る者と遊ぼうとするユーモアを感じ取っています。この作品はおそらく、江戸時代前期の琳派の画家・俵屋宗達による金銀泥の色紙絵からインスピレーションを得ていると思われます。