今月の一品

2018年7月

白釉刻花兎文枕

白釉刻花兎文枕
(はくゆうこっかうさぎもんまくら)

白釉刻花兎文枕
北宋~金時代・12世紀
幅(w.)21.0㎝
※2018年6月5日(火)から8月19日(日)まで
普通展示「白を表現する」で展示中

作品解説

白いやきものは、その色を目指して作られる場合が多いです。じつは、白色を出すためには色々な工夫が必要で、①白く焼きあがる粘土を使って形を作る、②素地の上に白い化粧土をかける(または塗る)、と2つの方法がよく見られます。
本作品はやや赤みを帯びた素地に白色土をかけ、それを少し乾燥させてから部分的に削ることで文様を表現しています。この方法は「掻き落とし」と呼ばれ、時代や地域を限らずに使われる手法です。

ポイント

兎や花など絵画的な文様は化粧土を残して表現され、それを囲む枠線は化粧土が取り除かれて素地の色が出てくることで表現されています。単に掻き落とすだけでなく、主文様が映えるように白の表現を使い分けています。

ポイント