今月の一品

2018年11月

 代官町之景

代官町之景
(だいかんまちのけい)

代官町之景
井上安治
大判錦絵
明治13年(1880)
※2018年10月30日(火)~11月25日(日)まで
明治150年浮世絵に見る幕末明治⑥明治新政府で展示中

作品解説

明治7年(1874)、お雇い外国人ウォートルズ設計による赤煉瓦造りの近衛兵舎は、現在の皇居北の丸公園付近に建設されました。近衛兵は、幕末に薩摩、長州、土佐の3藩が献じた御親兵に始まり、明治5年に近衛兵と改め、天皇直属と定められます。新しい国家支配者である天皇の護衛をする近衛兵や近代的な洋風建築は、明治新政府の権力や彼らが推し進める文明開化を象徴するものとして、当時の人々の目に映ったにちがいありません。

ポイント

この作品の絵師、井上安治(1864~1889)は、師の小林清親(1847~1915)とともに、文明開化がすすむ東京の風景を、「光線画」とよばれる西洋絵画に学んだ新しい表現によって描き人気を博しました。