今月の一品

2017年3月

「粉青沙器線刻魚文扁壺」

「粉青沙器線刻魚文扁壺」
(ふんせいさきせんこくぎょもんへんこ)


15世紀
口径4.9cm 器高22.5cm 最大径20.5 cm
1月31日(火)~5月28日(日)まで
朝鮮半島のやきもの―古陶磁と現代陶芸にて展示

作品解説

5世紀頃に作られた、素地の上から白化粧をして、線刻で魚文と抽象的な幾何学文を刻んだ扁壷。 朝鮮半島で作られた、化粧掛けの灰青色の陶器を粉青沙器(粉粧灰青沙器の略称)といい、朝鮮時代(1392年~1910年)の14世紀末から16世紀後半頃まで盛んに作られました。 粉青沙器は様々な技法を用いた多彩な作品が見られることが特徴で、線刻の他に象嵌、印花、掻落し、鉄絵、刷毛、粉引などがあります。

ポイント

粉青沙器に描かれる文様は決まった形式に捉われすぎない軽いタッチが特徴で、自由でのびのびとした刻線で悠然と泳ぎまわる魚を描いている。 ややクリーム色に発色した白化粧と扁壷の造形と相まった、柔らかな雰囲気が魅力の作品。