今月の一品

2019年5月

キュッリッキ・サルメンハーラ 壺

キュッリッキ・サルメンハーラ 壺
(きゅりっき・さるめんはーら つぼ)

キュッリッキ・サルメンハーラ

1957年
アラビア製陶所
コレクション・カッコネン
4月20日(月)~6月30日(日)まで「日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア」で展示。

作品解説

キューリッキ・サルメンハーラ(1915~1981)はフィンランドの陶芸家です。 彼女は1938年から1943年にかけて、フィンランド首都のヘルシンキにある美術工芸中央学校で陶芸を学び、1947年からアラビア製陶所で創作を行いました。また1950年代にはアメリカでも活動していました。 本作品は、粗い土を使ったダイナミックな成形に加え、釉を不均質に施した大胆な作品です。 一見すると傾いたややアンバランスな形に見えますが、絶妙に重心が安定していて、サルメンハーラの造形技術が遺憾なく発揮されています。

ポイント

サルメンハーラはロクロを使った成形の技術に優れ、1940年代の活動初期には整った形の作品が多く作られました。しかし1950年代後期からは、本作品のような、あえてその均整を崩した自然界の植物のようなオーガニック(有機的)な造形が、彼女の作品の大きな魅力となっています。