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〈東洋陶磁〉コレクション

〈東洋陶磁〉コレクションのイメージ

東洋陶磁コレクションの概要

浦上敏朗コレクションをもとに、松村實コレクションと染野コレクションなどが加わり約570点を所蔵しています(2016年現在)。当館の東洋陶磁は前近代における中国・朝鮮・日本の陶磁器が中心で、中国陶磁は新石器時代から明時代まで、朝鮮陶磁は高麗時代と朝鮮時代、日本陶磁は江戸時代のものでそれぞれ構成されています。

※その他の所蔵作品は「収蔵作品検索システム」でご覧ください。

※所蔵する東洋陶磁作品は普通展示で展示し、定期的に入れ替えています。

東洋陶磁とは

東洋陶磁は原料粘土や焼成方法の違いによって、土器、陶器、磁器に分類されますが、時代や生産地の文化の違いを反映し、多様な展開をみせてきました。彩陶や黒陶などの古代土器をはじめ、青磁や白磁、青花、五彩と多彩な発達を遂げた中国陶磁。中国の影響を強く受けながら独自の美質を発揮した高麗青磁や朝鮮白磁、日本の茶の湯文化にも取り込まれた質朴の美感をたたえる粉青沙器などの朝鮮陶器。そして、中国や朝鮮の影響を受けながらも、日本人の美意識の一貫性が感じられる日本陶磁。東アジアの歴史と文化を映し出した陶磁器の豊かな造形美をお楽しみいただけます。

鑑賞のポイント

東洋陶磁の鑑賞で一番はその美しさや雰囲気を楽しむことですが、その陶磁器の完成までには粘土から形をつくり、窯で長い時間をかけて焼成という完成までには手間のかかる工程を経ています。作品を前に製作工程を紐解くのも鑑賞の一つです。また、ある地域で素晴らしい出来の陶磁器が完成し、憧憬の的となり広く波及することもあれば、秘められた技として限られたものとなることもあります。その違いは陶磁器を取り巻く環境(社会など)に起因することが多いですが、そのように当時の社会にまで思い巡らし楽しむことも面白いでしょう。いつ、どこで、どのようにして作られたのかなど、作品がもつ多くの情報に触れることで東洋陶磁は一層面白くなります。

東洋陶磁の主な所蔵作品

藍三彩 宝相華文 三足盤

藍三彩 宝相華文 三足盤
(らんさんさい ほうそうげもん さんそくばん)

唐時代(8世紀)
径:29.2cm
HUM/T140(TU)

Dish with three legs
Three-color glaze with stamped lotus flower design.
Tang Dynasty.

浅い鍔皿(がくざら)状の器形に三足を付けた盤。内面には白土で化粧をした後、蓮花をいれた宝相華文と放射状にひろがる荷葉(かよう)と蕾(つぼみ)を型押し、団花としています。これに緑・白・黄の三彩釉を塗り、その周囲に深みのある藍釉が施されています。

青花 月兎文 栗鼠耳角扁壺

青花 月兎文 栗鼠耳角扁壺
(せいか げっともん りすみみかくへんこ)

朝鮮時代(18世紀)
高さ:16.4cm
HUM/T79(TU)

Square flask with two handles
Blue-and-white porcelain with design of rabbit and crow.
Joseon Dynasty.

扁壺の一面に桂の木陰で長生薬をつく兎が、片面には樹間を飛ぶ鳥がそれぞれ円圏の中に描かれています。前者は月、後者は太陽をあらわし、転じて歳月を示します。あわただしく時のたつことをいう「烏兎匆匆(うとそうそう)」を表現しているのでしょう。両耳は栗鼠をかたどってあり、肩には「壽」「福」の文字が書かれています。

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