今月の一品

2019年11月

白地鉄絵花文壺

白地鉄絵花文壺
(しろぢてつえかもんつぼ)

白地鉄絵花文壺
元時代 14世紀
2019年10月18日(金)から2020年2月2日(日)まで
「中国やきもの入門(華北編)」にて展示

作品解説

河北省磁県(かほくしょうじけん)を中心に作られた磁州窯(じしゅうよう)の大壺。磁州窯は10世紀の唐末から五代の頃に始まったとされ、粗めの胎土に白土を流しかけ表面を白く見せる、化粧掛けと呼ばれる技法と、彫刻や描画などの多彩な装飾に特色があります。本作品は化粧掛けの上から、鉄絵で花文を器全体に描いています。磁州窯の技法は中国の特に華北に広まり、河北省のほか、河南省・山東省・山西省・遼寧省などでも作られました。河北省では、21世紀の現在でも磁州窯の作品が作られ続けています。

ポイント

民窯であった磁州窯は、規律にとらわれない奔放な装飾が特徴です。大胆に化粧掛けされた上から、熟達した職人によって勢いよく描かれた花卉は、肩ひじを張らずに気軽に鑑賞できます。むろん、壺の造形を含めて、当時の職人が高い技術を持っていたことは言うまでもありません。

ポイント