今月の一品

2021年10月

色絵唐獅子牡丹文亀甲透彫瓶(部分修復)

色絵唐獅子牡丹文亀甲透彫瓶(部分修復)
(いろえからじしぼたんもんきっこうすかしぼりびん)

色絵唐獅子牡丹文亀甲透彫瓶(部分修復)有田窯
1700-1730年代
ロースドルフ城蔵
2021年9月28日(火)から2021年11月23日(火・祝)まで
海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~展にて展示

作品解説

全面を花卉文で埋め尽くした華麗な古伊万里金襴手の一対の瓶です。器壁は内外二重の構造で、胴部には精巧な亀甲繋ぎ文様の透かし彫りが施され、獅子牡丹文を配しています。
こうした透かし彫りを持つ古伊万里の伝世品は国内ではほとんど知られておらず、むしろドイツ・ドレスデンのアウグスト強王コレクションなど、海外においてまとまって収蔵されています。

ポイント

ロースドルフ城所蔵の陶磁コレクションはほとんどが破片となっていますが、往時の姿を今に伝える作品も残されており、本作は古くヨーロッパに渡った古伊万里金襴手の華やかな姿を偲ぶことができる作品といえます。