今月の一品

2022年8月

尾形月耕「婦人風俗尽 画室」

尾形月耕「婦人風俗尽 画室」
(おがたげっこう ふじんふうぞくづくし がしつ)

尾形月耕「婦人風俗尽 画室」
大判錦絵
明治31年(1898)
2022年7月26日(火)から2022年8月28日(日)まで
尾形月耕の美人画にて展示

作品解説

アトリエ(画室)で画家が扇子に絵を描く様子を女の子が楽しげに見ています。親子か先生とお弟子さんでしょうか。本図は女性風俗を描いたシリーズ『婦人風俗尽』の1図。同シリーズは明治24年(1891)に版元の佐々木豊吉から出版を開始しますが、翌年に中断。その後31年(1898)に版権を松木平吉へ移して完結しています。この厳しい出版状況から、浮世絵版画から続く木版画の歴史が終焉に向かいつつある様子がうかがい知られます。

ポイント

室内にさまざまな道具が描かれています。火鉢があるので季節は冬から早春でしょう。毛氈の上には、絵筆、硯、絵具皿、紙などの画材のほか、休憩で頂くお茶の道具とお菓子が入った重箱もあります。画家の背後では描いた絵を吊るして乾燥させています。