今月の一品

2023年1月

勝川春章 「小野川喜三郎 谷風梶之助 行事木村庄之助」

勝川春章 「小野川喜三郎 谷風梶之助 行事木村庄之助」
(かつかわしゅんしょう おのがわきさぶろう たにかぜかじのすけ ぎょうじきむらしょうのすけ)

勝川春章「小野川喜三郎 谷風梶之助 行事木村庄之助」
横大倍判錦絵
天明1年~寛政2年(1781~1790)
2023年1月2日(月・休)から2023年1月29日(日)まで
相撲絵にて展示

作品解説

古くは神事であった相撲は、鎌倉時代に武芸として振興し、江戸時代には三都を中心に職業的な相撲集団が生じて勧進相撲が盛んになり、相撲の制度も次第に整えられていきます。天明期(1781~89)には、連続白星で躍進中の谷風梶之介を破った小野川喜三郎、そして少し遅れて雷電為右衛門が活躍し黄金期を迎えました。その頃、役者の似顔で人気を誇っていた浮世絵師の勝川春章とその一門が、力士の似顔や勧進相撲の様子などを描いて相撲絵をジャンルとして確立させました。

ポイント

相撲の黄金期を支えた谷風と小野川の取組。寛政3年(1791)、将軍上覧試合では、立ち合いで勇んだ谷風が立ちあがり、小野川はそのままであったので、行事に小野川の気負けとされたという伝承を描いたものでしょうか。