今月の一品
2021年4月
エル キャピタン 茶碗
(える きゃぴたん ちゃわん)
十三代三輪休雪エル キャピタン 茶碗
2020年
個人蔵
撮影:マキタオ モリツグ
3月16日(火)から6月27日(日)まで
十三代三輪休雪の茶陶にて展示
作品解説
この作品は、十三代三輪休雪が近年制作している「エル キャピタン」と名付けた茶碗のシリーズの逸品です。十三代休雪が若かりし頃、幾度も訪ねたアメリカのヨセミテ渓谷に聳え立つ世界一といわれる巨大な一枚岩「エル キャピタン」への感動から発して、その圧倒的な存在感を示す自然に対する畏敬の念を茶碗という掌の世界において表現したものです。ポイント
この「エル キャピタン」は刳貫きによる十三代休雪独自の斬新な茶碗ですが、伯父にあたる三輪休和(十代休雪)が完成させた白萩釉「休雪白」と、父である三輪壽雪(十一代休雪)による刳貫きや鬼萩の造形思考を受け継いだ作品とも言えます。