今月の一品

2019年7月

島村光<br>大割木香炉

島村光
大割木香炉
(おおわりきこうろ)

島村光
大割木香炉
2012 個人蔵
7月13日(土)~9月1日(日)まで
The 備前 ―土と炎から生まれる造形美―にて展示

作品解説

島村光の《大割木香炉》は、作家にとって窯を焚く時に使う薪をテーマにしています。一見、木材のように見えますが、これまでに使おうと用意した薪の中から一番気に入ったものをとっておき、作品のモデルにしたそうです。形をそのまま写しとるのではなく、島村さんが薪から特徴を引き上げ、抽象化しています。それにもかかわらず、リアリティあふれる作品に仕上がっているこの不思議。土と炎、そして作家のわざが魅せる表現の妙技が表れた作品です。

ポイント

さらに、この作品の目を奪われる所はベージュから赤茶色への見事なグラデーションです。窯の中でどのように置いたら思い描いたように仕上がるかを考慮して焼かれています。思うに任せない炎をわざにした瞬間をとどめるようです。

ポイント