今月の一品

2019年8月

伊勢﨑 淳<br>神々の器

伊勢﨑 淳
神々の器
(かみがみのうつわ)

伊勢﨑 淳
神々の器
2016年 個人蔵
7月13日(土)~9月1日(日)まで
The 備前 ―土と炎から生まれる造形美―にて展示

作品解説

広い縁を持った大きな器です。神々にささげるために水をたたえたという本作品は、器の底に丸くベージュの土肌が見え、その中には鮮やかな緋襷がはしっています。緋襷は炎が作り出す「窯変」のひとつで、焼き付きを防ぐために敷かれた稲藁の燃えた痕が、襷のように見えることから付いた名前です。また、丸い肌見せは牡丹餅と言う窯変を現代風に表現したもので、その周りにたっぷりとかかる溶けた灰により鮮明に浮かび上がっています。

ポイント

やきものの景色を見立てて名付けられた「緋襷」「牡丹餅」「胡麻」「桟切」は、備前焼の代表的な窯変です。本作品は、これまでにない新しくダイナミックな形と、伝統的な緋襷や牡丹餅の窯変が見事に調和しています。

ポイント