特別展示

北斎VS広重 いっき見!
「富嶽三十六景」と「東海道五十三次之内」

4月29日(土・祝)~5月28日(日)

休館日:5月8日(月)、15日(月)、22日(月)
開館時間:9:00~17:00 (入場は16:30まで)
観覧料:普通展示料金でご覧になれます
一般 300(240)円
学生 200(160)円

※( )内は20名以上の団体料金。
※70歳以上の方と18歳以下の方、及び高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学する生徒は無料。
※身体障害者手帳、戦傷病者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をご提示の方とその介護者1名は無料。

[展覧会について]

 風景画の巨匠、葛飾北斎(1760~1849)と歌川広重(1797~1858)は、浮世絵を代表する絵師というだけではなく、日本文化を象徴する芸術家として、国内外で高く評価されています。そして北斎の「富嶽三十六景」と広重の「東海道五十三次之内」はそれぞれの代表作であり、また日本の風景版画の傑作としても並び称されます。本展覧会は、山口県立萩美術館・浦上記念館が所蔵する両シリーズを、全図「イッキに」ご覧いただくという贅沢な試みです。
 北斎は、生来の独創的な個性と卓越した描写力に加えて、西洋絵画の表現手法を学習するなど、新たな表現に生涯挑戦し続けました。「富嶽三十六景」は、70歳を過ぎた北斎晩年の作品ですが、伝統的な名所絵の定型表現から脱却し、見る人の意表を突く奇抜な構図や、ベルリンで発明され当時はベロ藍とよばれたプルシアンブルーを用いて、鮮やかな青色のグラデーションを見どころとする藍摺を行うなど、創造力にあふれたシリーズです。今回は、表富士とよばれる当初に企画・出版された36図を展示します。
 広重は35歳頃に手がけた「東海道五十三次之内」のシリーズが大好評となり、風景画家としての知名度を高めることとなりました。四季の移ろいや天候の変化、海や山などの雄大な自然に触れたときに感じる感慨や、旅に出て感じるしみじみとした情趣を巧みに表現した広重の風景画は、見る人に親しみと穏やかな安らぎを感じさせます。しかし広重もまた構図やモティーフの形や配置、色彩表現などに創意工夫を凝らすことで、詩情豊かな風景画を実現させているのです。今回の展示では、「東海道五十三次之内」の宿駅53図と江戸と京都の2図を加えた全55図を展示します。
 この展覧会は、北斎と広重の代表作である2つのシリーズを同時にご覧いただくという大変貴重な機会になります。2人の巨匠の個性と魅力を最大限に発揮した、日本が世界に誇る浮世絵の傑作を存分にお楽しみください。

展示目録 ダウンロード(PDF 1,149KB)

チラシはこちらをクリック
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葛飾北斎<br>《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》<br>横大判錦絵<br>天保2~5年(1831~1834)
葛飾北斎
《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》
横大判錦絵
天保2~5年(1831~1834)

葛飾北斎<br>《富嶽三十六景 凱風快晴》<br>横大判錦絵<br>天保2~5年(1831~1834)
葛飾北斎
《富嶽三十六景 凱風快晴》
横大判錦絵
天保2~5年(1831~1834)

歌川広重<br>《東海道五十三次之内 日本橋 朝之景》<br>横大判錦絵<br>天保4~5年(1833~1834)
歌川広重
《東海道五十三次之内 日本橋 朝之景》
横大判錦絵
天保4~5年(1833~1834)

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